資産運用講座 その1:資産運用の考え方〜投資と投機〜

数年前に就職したことを機に、資産運用の勉強と、その実践を行ってきました。
幸運なことに、運用は順調に進んで、今度の4月からは、次のステージに移行するメドがたち、良い機会なので、「資産運用の正解」をまとめておきたいと思います。
といっても、かなりの量になりそうなので、何回かに分けることにしました。今回はまず、資産運用の考え方から。
 
資産運用は不確定ゲーム(偶然の要素があるゲーム)です。
ランダム性があるから、我々は結論に慎重になる必要があります
ジャンケンで勝てた理由は、たまたまなのか、おてうさんなのか、ただ短期的な結果を見ただけでは分かりません。
投資の世界では、運良くたまたま勝てただけなのに、さもそれが普遍的に正しいかのように語られることが、非常に多くあるので、注意を要します。
間違ったも理論を積み重ねると、間違った結論ができかねません。ここでは、非常に確からしい仮定十分に信頼できる(例えば長期的な)データに基づいた結論だけ語るように最大限努力します。
「プラチナ買ったら、超儲かった! だからみんなもプラチナ買ったらいいよ!」とか、口が裂けても言いません。
 
金融商品には、「本質的に投機的なもの」と「相対的に投機的なもの」があります。 ※今考えました。
「本質的に投機的なもの」というのは、そもそも期待値がコスト以下で、幸運や技能によってしか儲からないものです。金融商品ではありませんが、パチンコ・宝くじ・競馬など、ギャンブルと名の付くものはすべてそうですね。
「相対的に投機的なもの」というのは、リスクやリターンがより優れた商品が他にあるものです。これもまたギャンブルの例ですが、競馬の単勝複勝の還元率が80%程度なのに対し、連勝系は75%程度なので、この場合、連勝系を「相対的に投機的なもの」として扱うことにします。
誤った商品を購入することのないよう、ここでは、「本質的に投機的なもの」と「相対的に投機的なもの」は、不正解の金融商品として紹介していくことにします。
 
以上まとめると2点

  1. 信頼できる結論だけ語る
  2. 投機的なものは不正解とする

ということになりますが、ここで、注意して欲しいことが一つ。
それは、「KS_kazの言うことに逆らった方が儲かるかもしれないし、言う通りにしても損するかもしれないよ」ということです。
宝くじに当たる人は存在するでしょ? あなたの運が平均よりずっと良いなら、どんどん投機的な商品に手を出してください。
正しくても、損することがあるのが、投資です。短期的にでも、資産を減らすのが、我慢ならないなら、貯金オンリーでいいと思います(でも貨幣価値が低下するリスクがあることは忘れないでください)。
 
次回は、具体的に何を買ったら良いのか、まず「正解の金融商品」から紹介して行きたいと思います。