災害時の物理的距離

茨城では、電気に続きようやく水道が復活。とはいえ、物流が確保できておらず、コンビニやスーパーの物資はからっぽ。食事はまだまだ、ままならない状態です。ガソリンはどこもかしこもカラ(地方では、車は生命線です。移動手段としてはもちろん、いざとなれば発電もできる)。
一方、私の実家まわりは平和です。スーパーなんかもちょっと品不足なだけで、普通に買い物できます。正直、何の不便もない。
この差、距離にしてたった100kmです。100km。
 
Amazonで欲しいものを注文すれば、翌日に届くような、この時代。世界中の人と、いつでも簡単に、連絡がとれる時代に。おそらく世界で最も災害に対して準備され、最高レベルの支援が与えられ、世界一規律正しい被災者のいる、この国で。
たかだか100kmが絶望的な格差を生んでいるんです。
おそろしいですよね。
 
だからなんだ、って言われると、矮小な自分は「次に災害に遭ったときは、とにかく速やかに、その土地を離れよう」という、こずるいアイデアしか浮かばないわけですが。
 
 
ところで、計画停電が実施された第五グループでは、なぜ茨城県が選抜されたんでしょうね?
第五グループまるまる停電させなきゃならないなら、まあ茨城が巻き込まれたことは「事前の見積もりがちょっと甘かった」程度の話だと思うんだけど、他にも複数の県がある中で、最も被災によるダメージの大きい、茨城を選んでいるのはなぜ? 静岡はともかく、茨城って、関東の中では、圧倒的に被災して困ってるグループじゃないんですか? GIGAZINEさんの記事を見る限り、もっと選ぶべき地域があるように、見えるんだけどなー。分からん。